Mulberry
テクノロジーの進化
それとも一過性の現象？
2014年2月、今は誰もがお互いにコネクトしています。スマートフォンには幾つもメールアドレスを持ち、ソーシャルネットワークでは誰もが「いいね！」をクリックしたりされたり、つぶやいたり (ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、 リンクトイン、ヴァイン、ピンタレスと等)しているし、WEBブラウザ（グーグル・クローム、ファイアフォックス、サファリ等）ではどんなニュースにもアクセスできるし、ユーチューブやヴィメオでありとあらゆる文化にも手が届きます。290万年に現れた人類にアヴァターと呼ばれるヴァーチャルな個体が加わりましたが、そのおかげで私達は肉体は１つでも同時に世界のどこにでも存在しているという偏在性を手に入れました。しかし、30年後あるいは40年後、50年後にはこれらのツールの何が残っているでしょうか？そのうち幾つかは存続するかもしれません。ファイスブックやメールがさらに進化することも想像できます。自分探しあるいは謎探しといった新しい傾向に押されてeプロモーションは時代遅れになるかもしれません。 世界は今、デジタルeエボリューション の時代にありますが、この現象は後世に足跡を残すことはあっても一過性の流行でしかなく、いつか他のものに取って替わられることは間違いないでしょう。
「C+ パリ・ファッション・ウィーク・2014年2月号」のテーマを“デジタルの世界”と決めたのにはこのような背景があり、今月号もデジタル出版によるものです。このデジタル版では印刷版と同じ記事を取り上げていますが、マルチメディアの技術が活用されています。どうか多くの方に楽しんで読んで頂けることを願っています。人と直接会ったり、物を直接触る感触を楽しみたい方はパリ・ファッションウィークでお会いしましょう。パリ・ファッションウィークは人々が交流する場所です。時には触れ合い、時にはぶつかったりしながら…。 フロランス・ジュリエンヌ
