Le magazine des accessoires de mode

Tranoï x Be to See

Universe

Tranoï x Be to See

デジタルファッション・コミュニティーの創成

タラノイ(Tranoï )はファッションデザイナーとバイヤーを結ぶだけではなく、デザイナーを消費者とも結びつける新しいツールを出展者に提供します。ミカエル・アディダはこのソーシャルネットワークの仕掛人です。 インタビュー

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パリ・ファッションウィーク : Be to See を通じて何をアピールしていますか?
ミカエル・アディダ :中心となるアイデアは、デザイナーが知られるようになるチャンスをできるだけ多くする、ということですが、これは私がいつも努力していることです。展示会に出展してもなかなか思うように市場に進出できないデザイナーたちがいます。私どもの目的は「ハッピー・フュー」であるファッション業界の透き間からそういうデザイナー達を引き出して、一般の最終消費者達のあいだでの知名度を高めることです。

その手段としてヴャーチャルの世界を選んだのはなぜですか?
ヴャーチャルという言葉は私達には当てはまりません。物理的限界がないのですから、私達はリアルよりリアルだと言えると思います。デジタルの世界では年中どこでも何人とでも好きなだけコミュニケーションを続けることが可能です。ファッションウィーク期間中には2500人ものデザイナーに会わなくてはならないのに、展示会は年にたった2回、4日間 しか続きません。この時間と空間の限界を越えるのがデジタル戦略です。デジタル戦略のおかげでさらに前進できるのです。

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そのプラットフォームのツールは何ですか?
私はトラノイで10年間働きましたが、トラノイ同様、私達もソーシャルネットワークを使います。このネットワークにはデザイナー、バイヤー、プレス、そして私達をとりまく人々のすべてが参加しています。それらの人々がこのコミュニケーションの中心となってネットワークが発展すると私達は確信しています。 Be to Seeのプラットフォームは2つの部門に分かれているという特徴があります。Beはバイヤー、販売者、エージェンシー向け、See は消費者向けとなっています。See へのアクセスは無料で、マガジンやブログ、多彩な情報が掲載されており、ソーシャルネットワークでシェアすることもできます。

このコミュニティーのメンバーにはどうすればなれますか?
デザイナーは Be to Seeの「フィード(feed) 」(注:コンテンツのこと) 、すなわち、ブランドを表現するファッション写真や動画を基準にセレクトされます。このセレクト方法は私達のヴィジョンを表すもので、バイヤーの仕事を楽にするものでもあります。Be to Seeは、トラノイ展示会開催とともに2月28日にオープンします。メンバーになるためにはログインする必要がありますが、Seeの部門は一般の方々にも公開されるようになります。

トラノイ展示会ではBe to Seeのおかげでどんなサービスを出展者に提供できるようになりましたか?
この独占提携により、出展者は展示会開催期間外でも交流を続けることができ、ネット上で見られる機会がさらに増えます。

フロランス・ジュリエンヌ